確定拠出年金の話 その4
皆さん、こんにちわ。アラフィフ父さんこと、まるです。
確定拠出年金(企業版DC)ですが、確定拠出年金(個人型)のイデコと併せて、現在日本で個人が資産運用する上で最も優れていると思う理由は以下の4点です。
①分散投資
②積立投資
③非課税
④継続性
まず①の分散投資ですが、確定拠出年金(企業版DC)では個別株式には投資できないため、定期貯金などの元本保証の商品以外、どの商品を選んでも自動的に分散投資になります。
最もポピュラーなインデックス投信の場合、数百銘柄への分散になりますので、個別の企業の業績や株価の変動から受ける影響はほんのわずかです。
次に②の積立投資ですが、会社(+従業員)や個人が毎月掛け金を拠出するスタイルになっているため、投資のタイミングを自動的に分散できます。
つみたてNISAも、名前の通り、毎月積み立てるイメージですが、年40万円の限度額までなら、いつでも一括投資できる点が大きく違いますね。
相場がひたすら上がり続けるなら、一括投資の方が有利ですが、一年を通じて値動きは必ずあるので、毎月積立がやっぱり正解です。
③の非課税については、運用益が非課税なのはNISAも同じですが、企業型DCで従業員が毎月上乗せした拠出金やイデコで個人が出したお金が全額所得控除できる点で確定拠出年金の方が断然有利です。
また実際に60歳以降にお金を受け取る際も、公的年金控除や退職所得控除があります。つまり、掛金の拠出時、運用期間中、受け取り時全てで税務上優遇されているんですね。
最後に④の継続性という点は、自分が確定拠出年金(企業版DC)を一押ししたい一番の理由です。というのも、多少なりとも投資を経験したことのある人なら分かると思うですが、投資したお金が大きく目減りした際、「投資なんてしなければよかった」、「怖いからもう投資はやめよう」といった気持ちに陥りがちです。
実際私も自腹で米国株に投資し始めた当初、相場の値下がりを受け、そういった気持ちになり、毎月の自動積立の金額を減らしたり、積立そのもののを止めてしまっていました。
しかし、その後大きく値上がりして、やっぱり減らさなければよかった、止めなければよかったと後悔することが多々あります。
その点企業版DCでは、一旦始めてしまうと会社を辞めない限り、60歳まで強制的に投資を継続することになります(イデコやNISAはいつでも中止できます)。
スイッチングで運用中の商品を乗り換えることはできますが、百万円運用中なら、その百万円+αはそのまま投資しつづけるしかないです。
一見酷なようにも見えるかもしれませんが、この方法が結果的に資産運用で一番成績が良くなるんです。なぜなら、運用成績は一般的に運用金額×運用期間という式が成り立つため、<長くたくさんの金額を投資しつづける>ことが大事なんですね。
よく一番運用成績が良いのは、投資したこと自体忘れてしまっている人と言いますが、それに近いのかもしれません。
おかげさまで、私もかれころ十数年雨が降ろうがやりが降ろうが、毎月25日になれば自動的に55,000円を投資できています。
正直今は株高なんでもうちょっと値下がりを待ってから投資したいと思うことはよくありますが、後から振り返ると素人が下手に投資タイミングを計るより、自動的に積立続けた方がやっぱり成績は良くなります。
つみたてNISAも、米国株投資でもそうですが、なるべく個人の思惑を排除して、これからも淡々と投資を継続していきたいと思います。