確定拠出年金の話 その3
こんにちわ。アラフィフ父さんこと、まるです。
確定拠出年金(企業版DC)ですが、会社毎に契約している年金の管理会社によって、選べる商品は多少の違いはあると思いますが、概ね以下の6つに分類されるのではないでしょうか。
①元本確保型(定期預金、保険など)
②国内債券
③海外債券
④国内株式
⑤海外株式
⑥バランス型(②~⑤のミックス)
大まかな考え方として、①<②<③<④<⑤の順に元本割れするリスクが大きくなっていく代わりに、リターン(収益)もどんどん大きくなってきます。
また、④、⑤の株式では運用コストの安いインデックス(指数連動)型と、コストが高いアクティブ(積極運用)型の2種類があるかもしれません。
個人的におススメなのは、世界最大の機関投資家であり、130兆円もの日本国民の年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用スタイルをそのままそっくりまねることです。
具体的には、②~⑤をそれぞれ1/4づつ、25%の均等配分して運用することです。このアセットアロケーションで、2001年度以降、GPIFは年率3.7%、累積100兆円もの収益※を上げています。 ※年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のHPより
尚、最初に25%の均等配分をしても、時間の経過とともに、評価額の増減が発生して、そのバランスが崩れてくると思いますので、年1回はリバランスが必要ですね。ちなみに、リバランスとは25%を超えた(値上がりした)商品を売って、25%を下回っている(値下がりした)商品を買い、25%の均等配分に戻す作業です。
ここら辺の作業が面倒という方なら、最初から⑥バランス型一本にして、ファンド内で勝手にやってもらうのもありだと思います。
どの会社でも確定拠出年金(企業版DC)の導入時は、分散投資(=卵を一つのかごにいれるな)やドルコスト法など、運用の基本はさらっと教えてくれるのですが、実際にどの商品をどれだけ購入したらいいのかなど、本当に必要なことは教えてくれないのではないでしょうか。
まあ会社にしてみたら、退職金の運用リスクを従業員個人に押し付けたら、あとは知ったこっちゃないというスタンスなんでしょうが、元本割れを恐れるばかり、最初から①元本確保型だけを選択して運用を放棄する社員がいるのは悲しすぎます。
確定拠出年金(企業版DC)は、確定拠出年金(個人型)のidecoと併せて、現在日本で非課税で資産運用できるスキームとしては、個人的に最も優れていると思います。NISAとの違いも含め、次回そこら辺のところを深堀したいと思います。